亀井勝一郎の格言・名言
昭和期の文芸評論家。聖徳太子や親鸞の教義を信仰し、その人間原理に根ざした宗教論、美術論、文明・歴史論、文学論などの著作を出版。自身の人生論・恋愛論もベストセラーとなる。
生: 1907年2月6日
没: 1966年11月14日(享年59歳)
亀井勝一郎の格言・名言
幸福というものはささやかなもので、そのささやかなものを愛する人が、本当の幸福をつかむ。
恋とは巨大な矛盾であります。それなくしては生きられず、しかもそれによって傷つく。
こんにちの若い男性は教養程度が低くなったので、目立つものにしか心をひかれない。発見する能力を失ったのだ。女性もまた教養程度が低くなったので目立つようにしか化粧をしない。
歳月は慈悲を生ず
恋する男女は、恋することによって言葉を失うものです。
理想の夫、理想の妻を得ようとするから失望するのだ。凡夫と凡婦が結婚するのである。
人間は死ぬべきものだ。恋愛が成立するための、これが基本条件である。
恋愛にも日曜日がなければならない。それが辛うじて永続させる方法であり、つまり「忘却」の逆用である。
愛情がこもっていて無口な人こそ、人生の伴侶としてふさわしい。
恋の味を痛烈に味わいたいならば、それは片思いか失恋する以外にないだろう。
お互い生きることに疲れている病人だという自覚あってはじめて家庭のささやかな幸福が見出される。
結婚生活を末永く導いてゆくものは、普通の意味での恋愛でもなく、また情痴の世界でもなく、それらを経た後に来る慈悲――人間のあるがままの姿への愛情であろう。
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