蒲生氏郷の格言・名言
戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。戦国武将としては珍しく側室を置かなかった。有名なキリシタン大名でもあり、洗礼名はレオン。イタリア人宣教師を家臣に迎え、ローマヘ使節団を送ろうとした。
生 弘治2年(1556年)
没 文禄4年2月7日(1595年3月17日)
蒲生氏郷の格言・名言
かぎりあれば 吹ねど花は 散るものを 心みじかの 春の山風
(辞世の句。自己の早世を嘆たもの。)
春夏秋冬どれか一つにかたよらず、家風を正すことが主将の器と言うべきであろう。
(均整のとれた家風をつくり上げることができるかどうかが大事)
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何のなにがしの家風は和を主とし、恩を貴ぶ。そのため士の多くは柔弱である。儀礼を知る者は多いが勇猛の士は少ない。また何のなにがしの家風は凛々と締まっていて、武道の心がけが良く、強い士が多いが、儀礼を知る者は少ない。この両家にはそれぞれ欠点がある。
第一、家中には情を深くし、知行を授けるように。知行ばかりで情がなければ、万全とは言えない。情ばかりで知行がなくてもこれまた虚しいことだ。知行と情とは車の両輪、鳥の両翼のようなものだ。
(知行とは現代で言う給与や報酬のこと)
商人などこそ利銭や利潤を第一に考えるのであるが、侍たる者は利銭や利潤などを心にかけてはならぬ。その年の知行や年貢を、来年の6、7月に払ったならば、その秋は1万石にかさむであろう。侍の本分は、武勇のある者を召し抱え置くにある。武勇の誉れさえあったならば、立身疑いなきものである。
侍たる者の心が小さくては、焼いても食えないものである。
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