有名人の名言・格言集

あなたの人生を豊かにする名言集

古森重隆の格言・名言

   

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多角化と言うと、M&Aなどで全くの異分野に進出するというイメージを持つかもしれません。ただ、当社のケースを見ても分かるように、多角化とは本業に関わる技術を軸に進めていくべきものと私は考えます。会社自身がその分野でやっていけるポテンシャルを持たないと成功しないでしょう。

創業時より当社の技術者は自分たちで技術を作り上げなければなりませんでした。技術力で世界一にならない限り、コダックを追い抜くことはできません。その中で、世界ナンバーワンに対する強いこだわりが生まれました。

アナログ的な技術やノウハウは長年の積み重ねで一朝一夕にできません。この国の製造業の競争力の源泉はこれまでに培ってきたところにある。ここに、この国のモノ作りのヒントがあります。

戦争で負け、ほとんど焼け野原で何もなくなったところから日本は立ち上がったのだから、それを考えれば怖いものは何もない。内向き、下向き、後ろ向きなメンタリティに支配されることなく、皆がもう一度戦う気持ちを取り戻し、外向き、上向き、前向きになることから、すべてが始まる。

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日本経済再生云々とよく言われるが、そんなことは簡単だと私は主張したい。皆がもう一度、「世界で戦おう」という気持ちになればいいのだ。現在はまだ技術的にも先行しているし、もともと日本人は大義に従う忠誠心や責任感、団結心というすばらしいものを持っている。こうした精神的な支柱を取り戻し、戦線を立て直して本気で戦う気になれば、日本人は世界で勝っていける。

日々使命感を持って仕事をしている人は、失敗からも成功からも、自分の成長に役立つ数多くの教訓を学び取ることができる。日常のあらゆることから、自分が仕事を通じて学び取るべきことが、自然に頭の中に入ってくるのだ。

ピンチを変革のためのチャンスととらえれば変わるでしょう。それをどれだけダイナミックにやれるのか。少しずつやっても仕方ありません。

部下を良いスパイラルへと巻き込むには、上司も口先だけでなく、現場で一緒に戦わなければならない。私も部課長時代、毎月のように部下たちと合宿を行った。金曜午後、ホテルに移り、直面する問題をどう解決するか、徹底的に議論するのです。夜10時ごろからは酒を飲み、胸襟を開いて語り合う。翌日はまたディスカッション。この合宿の成果を翌週から現場で一緒に実践していくのです。

普段は小さなスパイラルの繰り返しですが、あるとき大きなチャンスが訪れます。大きくスパイラルを回し、一気に力をつける。このとき、自分が「社会のため」にも貢献していることに気づけば、人間としても成長できます。サラリーマンの人生にはそんなチャンスが3から4回あるものです。

自覚は謙虚さと学ぶ姿勢をもたらします。謙虚に学べば、あらゆるものからヒントを察知できるようになります。すると、学んだことを試す場面が必ず出てきます。そこで結果を出し、その経験からまた学び、より大きな場面で成果を出す。こうして「よいスパイラル」に入れば、仕事と自己実現が限りなく一致するようになります。

上司がいくら指導しても部下の力が伸びないのは、本人の自覚のなさに起因することが多い。「自分はこのままではいけない」「何かを変えなければならない」という自覚があって初めて上司の指導が生きてきます。部下の成長は本人の自覚7割、指導3割といったところでしょう。

私はビジネスマンたちに言いたい。「みんな、社長を目指せ!」と。その過程で、課や部など各ユニットのリーダーとして、そのユニットのことを誰よりも真剣に考える。会社のことは我がこと、という姿勢で仕事に取り組んだ経験は、必ず人生にプラスをもたらすはずだ。

任された仕事をやり抜くという使命感がモチベーションになり、実際にそういう思いを強く持ちながら日々の真剣勝負の中で自分をトレーニングしてきた人が、大きく伸びるのだ。

たいていの人は思い切って勝負することに二の足を踏む。失敗したときの痛手が大きいから、ぐずぐずして決められない。とくに日本人にはその傾向が強いように思う。実際、頭はいいのに決断できない人を多く見てきた。物事を決められない背景には、「責任を負いたくない」という臆病さや、マッスル・インテリジェンス(野生や馬力)の不足があるのではないか。

私がよく話すのは、経営トップは「真剣の勝負」で、ナンバー2以下は「竹刀の勝負」だということである。ナンバー2以下は、大将が最後に勝負を決めてくれるとどこかで思っているかもしれない。しかし大将は、自分が負けたら会社は負けである。真剣勝負では、負けイコール死を意味し、失敗から学ぶ余裕すらない。そういう大事なときに、失敗は絶対に許されない。だから勝つ方法を必死に考える。その真剣さが違うのだ。

平時は、民主主義の原則である多数決のもとで仲よくやるのもいい。だが、危機に陥ったときに皆でいちいち「あっちに行くか」「こっちに行くか」と合議をしても始まらない。誰かが皆を引っ張っていくしかない。それがリーダーの役割だ。

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 - 経営者

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