ジャン・ド・ラ・ブリュイエール(Jean de La Bruyère)の格言・名言
フランスのモラリスト、作家。代表作はフランスの風俗を描いた『カラクテール』。
生: 1645年8月16日
没: 1696年5月11日(享年50歳)
ジャン・ド・ラ・ブリュイエール(Jean de La Bruyère)の格言・名言
歳月の流れというものによって、友情の絆は強まるものの、愛の絆は、弱まるものである。
Time, which strengthens friendship weakens love.
私達には、恋の始まる時と、終わる時というのは、二人だけになった時に感ずる、あの何とも言えない、一種異様の気恥ずかしさというか、とまどいによって分かるのである。
We perceive when love begins and when it declines by our embarrassment when alone together.
人が心から恋をするのはただ一度だけである。それが初恋だ。それから後の数々の恋は、初恋ほど無意識のものでない。
We never love heartily but once, and that is the first time we love. Succeeding inchnations are less involuntary.
醜い女なんていない。ただ、美しく見せるすべを知らない女がいるだけだ。
むら気な女とは、もはや愛していない女である。浮気な女とは、すでにほかの男を愛している女である。移り気な女とは、果たして自分が愛しているのか、また誰を愛しているのかが自分でもわからない女である。無関心な女とは、誰をも愛さない女である。
そぶりのほうは、すでにとっくに愛していないと物語っているのに、永い習慣から会い続ける。
恋愛は恋愛によって始まる。従っていかに強い友情からも弱い恋にしか移行できない。
恋愛においては、いかに難しいことがあっても、友愛におけるよりも、人の欠点を許す。
一人の男だけ見つめている女と、一人の男からいつも目をそらす女は、結局似たようなものである。
愛すまいとするが意のままにならなかったように、永遠に愛そうとしても意のままにはならない。
男は見せかけの愛で女を欺くことができる。ただし、他の女を心から愛していない限りは。
誘惑に恐れる者には、すべてが誘惑となる。
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