三島由紀夫の格言・名言
戦後の日本文学界を代表する作家。晩年は政治的な傾向を強め、憲法改正のため自衛隊のクーデターを呼びかけた後に割腹自殺をした(三島事件)。
代表作は『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『鏡子の家』『憂国』『豊饒の海』『鹿鳴館』『近代能楽集』『サド侯爵夫人』など。
生:1925年1月14日
没:1970年11月25日(満45歳)
三島由紀夫の格言・名言
青春の特権といえば、一言も以ってすれば無知の特権であろう。
まことに人生はままならなもので、 生きている人間は多かれ少なかれ喜劇的である。
愛することにかけては、女性こそ専門家で、男性は永遠に素人である。
若さが幸福を求めるなどというのは、衰退である
初恋に勝って人生に失敗するというのは良くある例で、 初恋は破れるほうがいいと言う説もある。
男が女より強いのは、腕力と知性だけで、腕力も知性もない男は、女にまさるところは一つもない。
死といふ事実は、いつも目の前に突然あらはれた山壁のやうに、あとに残された人たちには思はれる。
その人たちの不安が、できる限り短時日に山壁の頂きを究めてしまはうとその人たちをかり立てる。
かれらは頂きへ、かれらの観念のなかの「死の山」の頂きへかけ上る。(「罪びと」より)
男の虚栄心は、虚栄心がないやうに見せかけることである。
空虚な目標であれ、目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福が存在しない。
世界が必ず滅びるといふ確信がなかつたら、どうやつて生きてゆくことができるだらう。
芸術家といふのは自然の変種です。
女性はそもそも、いろんな点でお月さまに似てをり、お月さまの影響を受けてゐるが、男に比して、すぐ肥つたりすぐやせたりしやすいところもお月さまそつくりである。
五十歳の美女は二十歳の美女には絶対にかなはない。
美女と醜女とのひどい階級差は、美男と醜男との階級差とは比べものにならない。
男性は、安楽を100パーセント好きになれない動物だ。また、なつてはいけないのが男である。
裏切りは、かならずしも悪人と善人のあひだでおこるとはかぎらない。
神聖なものほど猥褻だ。だから恋愛より結婚のはうがずつと猥褻だ。
若さが幸福を求めるなどといふのは衰退である。
感傷といふものが女性的な特質のやうに考へられてゐるのは明らかに誤解である。
感傷的といふことは男性的といふことなのだ。
男が金をほしがるのはつまり女が金をほしがるからだといふのは真理だな。
嫉妬こそ生きる力だ。
潔癖さといふものは、欲望の命ずる一種のわがままだ。
ほしいものが手に入らないといふ最大の理由は、それを手に入れたいと望んだからだ。
寡黙な人間は、寡黙な秘密を持つものである。
愛する者はいつも寛大で、愛される者はいつも残酷さ。
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